NEWS

【開催報告】ドキュメンタリー『真因の時間~人口減少時代の選択~』試写イベント

  • イベント
2026.07.23

「未来を選択する会議」は、一人ひとりの背景を置き去りにしない社会のあり方を問うドキュメンタリー『真因の時間~人口減少時代の選択~』を制作し、6月17日、都内で試写イベントを開催しました。
試写イベントには、会場・オンライン合わせて約160人が参加しました。


ドキュメンタリー『真因の時間~人口減少時代の選択~』を制作/試写イベントを実施(詳細ページ)

核心は「真因の時間」 安心して向き合えるように

最初に主催者を代表して、未来を選択する会議共同代表の増田寬也氏(野村総合研究所顧問)が開会あいさつを行いました。
増田氏は、人口減少問題を継続的に考えるためには対話が必要だと認識を示し、ドキュメンタリーを通して「感じたことを地域のみなさんにつなげていってほしい」と話しました。

続いて、同じく共同代表の小林味愛氏(陽と人代表取締役)が、映像の制作背景や意図について説明しました。
小林氏は「すぐに言えることは嘘ではないが、核心とも限らないのではないか」と提起。

未来を選択する会議では、

  • すぐに言葉にできる不満や不安、主張が表れる段階を「主訴の時間」
  • その奥にある感情や価値観、背景に向き合う段階を「真因の時間」
  • それらを踏まえて自らの選択を考える段階を「選択の時間」

ととらえ、特に「真因の時間」に着目。

小林氏は「この核心に触れていかないと、個人も社会も納得できない」と語りました。
また、人口減少問題をミクロでとらえると「どこで誰とどのように生きるのか。一人ひとり選択していくこと」であり、「大切なのは、一人ひとりが自分自身のことや他者の背景に安心して向き合う時間が持てる社会にすること」だと話しました。

対話のきっかけとして、ドキュメンタリー映像の活用を

いよいよ、約75分間のドキュメンタリーが放映されました。
タイトルは『真因の時間~人口減少時代の選択~』。
「主訴の時間」から、一人ひとりが自分自身の中にあるまだ整理されていない思いや価値観、人生の背景に向き合う「真因の時間」を経て、「選択の時間」に至るまでの過程を記録したドキュメンタリーです。
作品を通じて、一人ひとりの思い・背景を踏まえた施策や意思決定を支える社会環境のあり方を問いかけています。

監督を務めた田村祥宏氏(イグジットフィルム代表取締役)は、年代、性別、居住地域、職業などが異なる初対面の男女5人が集まり、「人口減少」をテーマに10時間以上にわたって言葉を交わしてできた映像だと話しました。
また、沈黙の時間や傾聴を重視したことを説明し、映像を「いろんな場で対話のきっかけとして活用してほしい」と呼びかけました。

その後、参加者は4~5人のグループで意見交換を実施。
映像を見て「心が動いた瞬間」「映像に対する自分の視点」「どういうテーマで、誰とこの映像を見てみたいか」などについて、所属・肩書きを外して話し合いました。

参加者からは、
「中高生や大学生くらいの子どもに見てほしい。大人だって完璧じゃない。悩み、葛藤を持って生きている」
「建前でなく本音で聞き出したい会議の冒頭で流すと、本音を発信するハードルが下がると思う」
「組合と経営陣の団交の前に流したい」
「他者への思いやり、理解を深める研修に使えるのではないか」
「最初は孫と見たいと思っていたが、見終わったら、まず妻と見るべきと思った」
など、多様な意見が出ていました。

話し合った意見は、オンラインツールを用いてその場で全体にも共有されました。

最後に、共同代表・議長の三村明夫氏(日本製鉄名誉会長)より、ドキュメンタリー活用への期待を込めた閉会あいさつがありました。

▶ 関連記事: