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【開催報告】「人口問題白書2025」・緊急提言 発表記者会見

2026.03.27

「未来を選択する会議」は3月27日、都内で記者会見を開き、「未来選択・緊急提言―『縦割り』を超えた推進体制を」を政府に提言したことを発表しました。
また、民間団体として人口減少問題を取り上げた初めての白書となる『人口問題白書2025』を取りまとめ、公表しました。

記者会見には、未来を選択する会議共同代表の増田寛也氏(野村総合研究所顧問)と、同共同代表・未来に向けた対話チームの小林味愛氏(陽と人代表取締役)、同会議メンバーの宮本太郎氏(中央大学法学部教授)、五十嵐智嘉子氏(北海道総合研究調査会理事長)が出席しました。


「人口問題白書2025」・緊急提言の発表記者会見を実施(詳細ページ)

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「人口問題白書2025」・緊急提言 発表記者会見

分かりやすい発信を

緊急提言は、同会議の政策提言グループが中心となって取りまとめ、3月25日に開かれた政府の人口戦略本部で提言しました。

増田氏は「政府が昨年11月に人口戦略本部を設置したことは高く評価したい。この一歩が人口問題への総合戦略の確立に結びつくことを期待し、考慮すべき三つの方針と五つの提案を提示した」と述べました。
その上で、「目標実現に向け、各府省庁間、国・地方、官・民の間の新たな連携を生み出していく政策リンケージを再構築し、ブレずに推進していくことが重要。国民への分かりやすい発信に努め、人口という、日ごろは縁遠く感じる事柄を、一人ひとりの生活や人生に関わる身近な問題として捉えてもらうことを目指す」と強調しました。

スローリスニングを各地で実践

オンラインで参加した小林氏は、対話活動の進捗と今後の取り組みについて説明しました。
小林氏は「対話は、まず『聴く』ことが前提条件になる。大切にしたいのは、対話の場を丁寧に作ること。ライフスタイルに関わる選択に向き合うためには、本音や迷い、言葉になるまでの気持ちなど、意見が形作られていく過程に寄り添うことが大事だ」と指摘し、この考えに基づいた「スローリスニング」を実践するとしました。

対話チームは、「スローリスニング」により、対話の場で起こる変化を、体感的に伝える「対話ドキュメンタリー」を制作し、6月17日に東京で試写会を開催する予定です。

有識者のプラットフォームに

『人口問題白書2025―人口減少時代の生き方、くらし方、働き方を考える』は、3部構成になっています。
第1部「人口動向、人口問題に関する政策動向の紹介」では、人口動向と関連政策の動きを、データとファクトに基づいて客観的に整理しています。
第2部「調査研究の紹介」では、有識者の推薦による学術研究・文献の紹介とともに、初めて実施した人口問題に関する世代意識調査の結果の一部を掲載しています。
第3部「有識者からの意見『人口減少問題をどう考え、いかなる対策を講ずべきか』」では、多様な分野・世代の有識者87人の寄稿を掲載しています。

五十嵐氏は「人口問題に関しては、それぞれの分野で研究が行われている。この白書は、各分野の有識者のプラットフォーム機能を発揮したい。この1冊を読めば、人口減少問題の概要が分かるようにしている」と紹介しました。

宮本氏は「白書とはファクトを提示して、議論していただく役割で、この白書も少子化問題をめぐる識者の見解を提示することに力点を置いた。一見、多様な議論が入り乱れているようだが、それぞれの提言は排除し合うものではない」と述べました。

また、増田氏は「人口問題は超長期にわたる。未来についてどう思うのか、自分ごとに引き付けることが重要。そのためにこの白書が有効になる。今回が1回目で、毎年続けていけば、ファクトベースの政策立案に役立つものになる。信頼性の高い白書にしていきたい」と意欲を示しました。

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